Webサイトのアクセス数が減少する原因はいくつかあります。
アクセス数が減少する原因を突き止めるために、Googleアナリティクスの内の項目や検索順位、クリック率、インデックス数など、見るべきデータは日頃から把握しておくことも重要です。
アクセス数が減少する原因や対策について、ご紹介をいたします。
目次
Webサイトのアクセス数減少は要注意
Webサイト運営の担当者であれば、Webサイトの流入数は定期的にチェックしていることでしょう。
Webサイトを運営している目的にもよりますが、アクセス数はCVや業績に影響してくるのでとても重要です。
WEBサイトのアクセス数に変化があれば、すぐに原因を確かめるべきでしょう。
Webサイトのアクセス数の変化に早く気づければ、アクセス数やCV数の減少など、業績悪化が最小限に抑えられます。
Webサイトのアクセス数は、徐々に減少していく場合と、突然大幅に減少する場合とさまざまです。
Webサイトの状況を把握するためにも、毎日どれくらいの集客をしていて、リアルタイムでどれくらいの訪問者数があるかなどは、担当者が把握しておく必要があるでしょう。
Webサイトのアクセス数が減少する原因
Webサイトのアクセス数の減少は、大きくは2つに分類できます。
Webサイトのアクセス数が減少する原因は、大きいものから小さいものまでさまざまな経緯があります。
なかなか明確な特定が難しい場合もあります。おおよそは経験がカバーすることと思います。
そこでWebサイトのアクセス数が減少する原因をご紹介します。
コアアップデート
Googleは定期的にアルゴリズムの更新を行なっています。
アルゴリズムの変更が行われることを、コアアップデートと言います。
コアアップデートでは、検索上位に表示されているWebページがよりユーザーニーズに合っているものを表示できるよう、検索エンジンの改善を行なっています。
コアアップデートにより、検索エンジンからいい評価を得られれば、Webページの検索順位が上がります。
一方、コアアップデートでWebサイトの評価が下がってしまえば、検索上位にあったWebページが2ページ目になったり、圏外になったりすることも考えられます。
コアアップデートにも大小の変更があり、大きな変更があると、検索順位も大幅に変動する可能性が高くなります。
サイトのリニューアル
Webサイトのリニューアルが、検索順位に影響を与える場合もよくあります。
WebサイトのURLを変更する場合は、リダイレクト設定を行い、Googleの評価を引き継ぐ必要があります。
リダイレクト設定を行わないと、新しいURLで作成したWebサイトは新規ページと認識され、リニューアル前のWebサイトで積み上げたSEO評価がなくなってしまいます。
URLの変更でSEOを引き継ぐ場合は、必ず301リダイレクトを行うようにしましょう。
検索ボリュームの変化
キーワードの検索ボリュームの変化も、Webサイトのアクセス数に影響します。
Webサイトで設定しているキーワードの検索ボリュームが少なくなっていれば、アクセス数も減少しますね。
検索ボリュームが減少する原因も考えられます。
「季節トレンド」「TVでの露出」など。
たとえば、「入学・卒業」に関連するキーワードであれば、2-4月に検索回数が多くなるでしょうし、旅行などは大型連休前のアクセスが多い傾向にあります。
検索順位の変化
Webページの検索順位が下がれば、アクセス数も減少します。
検索順位やアクセス数が急に大幅な減少をした場合、すぐ変化に気づけるでしょう。
しかし、検索順位が徐々に下がっている場合は見落としがちです。
Webページのアクセス数は検索順位に大きく影響されるため、定期的なモニタリングは欠かせません。
アクセス数が減少した原因を調べる方法
WebサイトやWebページのアクセス数が減少した際に、原因を調べる方法をご紹介します。
検索順位
WebサイトやWebページのアクセス数に最も大きな影響を与えるのが、検索順位でしょう。
アクセス数の減少傾向を感じた際には、サーチコンソールなどの分析ツールWebサイトやWebページの検索順位に変化があるかを確認しましょう。
検索順位の低下で大きく影響するのは、検索上位のWebページになるため、優先的にチェックをします。
複数のWebページを管理している場合、1つずつ検索して順位を確認してくと手間がかかるでしょう。
GoogleアナリティクスやSEOツールを使えば、管理しているすべてのWebページの検索順位を一覧で確認できるため、活用してみてください。
検索ボリューム
Webサイトのアクセス数が減少(変動)する原因の1つに「検索ボリュームの変化」とお伝えしました。
検索ボリューム自体が少なくなっていれば、当然ながらアクセス数も減少します。
WebサイトやWebページで大きく流入を獲得しているキーワードは、Googleアナリティクスやサーチコンソールで確認できます。
検索ボリュームを確認できるツールはいくつかありますが、月別の検索ボリュームを出してくれるものだと、トレンドも把握できるでしょう。
クリック率
WebサイトやWebページのクリック率の変化はGoogleアナリティクスで確認できます。
アクセス数が減少する前と後でクリック率を比較してみましょう。
クリック率が下がっていれば、検索結果画面に表示される「タイトル」や「ディスクリプション」を見直す必要があるでしょう。
ユーザーは必ずディスクリプション(検索結果に表示されるページ説明文)をみて閲覧するサイトを選択しています。
検索結果画面に表示されている競合のWebサイトやWebページも参考になります。
表示回数
WebページやWebサイトの表示回数は、検索結果画面に表示される回数のことを指しています。
表示回数が減っている場合、検索ボリュームや検索順位が影響していると考えられます。
検索ボリュームが少なくなれば、表示回数も減少することはイメージできるでしょう。
検索順位が11位以降は2ページ目以降に表示されるため、表示回数やアクセス数への影響も大きいです。
表示回数はGoogleアナリティクスで確認できるので、アクセス数に変化があった場合のモニタリング項目として覚えておきましょう。
インデックス数
インデックスとは、検索エンジンのクローラーによる評価によって、WebサイトやWebページが検索結果画面に表示されることです。
インデックスされないと、検索結果に表示されません。インデックス数が減少していれば、検索結果に表示されなくなったWebページがあることになります。インデックスされなくなる原因として、ペナルティがあります。
Webサイトのインデックス数は「site:」を使うと簡単に調べることができます。過去にさかのぼって調査することはできないため、日次や週次でモニタリングするのもおすすめです。
アクセス数が減少した時の対策
アクセスが減少した時の対策
② 類似ページの削除
③ 自然検索以外の流入を増やす
WebサイトやWebページのアクセス数が減少したら、どのような対策ができるのでしょうか。
リライトを施す
アクセス数が減少する原因には、検索順位やクリック率の低下が主にあげられます。
検索順位が下がる原因には、Webページの内容がユーザーニーズにマッチしていない、マッチしているが情報が不足していることが考えられます。
自社のWebページより上位に表示されている競合のWebページを調査することで、上位表示される傾向をつかむことも可能です。
Webページは公開した後も、新しい情報を追加したり、ユーザーニーズに合うように更新する必要があります。
クリック率はタイトルやディスクリプションの変更で改善することも。タイトルやディスクリプションにキーワードが入っているか、ユーザーの興味をひく内容になっているかなどを見直してみてください。
類似ページに気を付ける
Webサイトの運営では、数多くのWebページを作成し公開するケースが出てきます。
各Webページのテーマや構成を把握していないと、内容が非常に類似したコンテンツを自社ホームページ内で掲載したというケースも発生します。
Webサイト内に似た内容のWebページが複数存在している場合、
などが起きる可能性があります。
Webサイト内で類似ページを作らないことが1番ですが、もし類似ページが存在している場合は、1つのテーマにつき1ページになるように整理しましょう。
自然検索以外の流入を増やす
検索結果の上位に表示されれば、アクセス数を安定して獲得できることでしょう。
しかし、検索順位は検索エンジン(クローラー)の評価によるものです。
コアアップデートで評価基準が大幅に変更となった場合やペナルティを受けた場合、アクセス数が大幅に減少するリスクもあります。
アクセス数はSNSからの流入でも獲得することができます。InstagramやTwitterなども活用し、自然検索以外からもアクセス数を獲得できるようにしておけると安全でしょう。
アクセス数リカバリー対策の注意点
アクセス数が減少した際のリカバリー対策の注意点をご紹介します。
原因を推測できてから対策を行う
アクセス数が減少した際に、原因が推測できてから対策を行うことも大切です。考えられる原因が複数ある場合は、より根拠のあるものから優先的に行うといいでしょう。
計画性もなく、あれこれ試すのはNG。Webページに変更を加える際は、変更により何が改善されるかなどの仮説をある程度立てた上で検証しましょう。
改善対策の内容を具体的に記録しておく
アクセス数を改善するために行なった対策は、記録を残しておきましょう。
またその際には、内容を当然ですが、意図や経緯も記録しておきましょう。
Webページに変更を加えた場合、クローラーの巡回周期の都合で結果がすぐには出ないことがほとんどです。
アクセス数が減ったリカバリー対策としてリライトを実施した場合、最低1ヶ月は時間をおく必要があります。
数ヶ月などかなりの時間が空いてしまうと、アクセス数が改善しても、何がよかったのかを検証ができにくいことが多いです。
Webサイトを運営するにあたり、運用・改善ノウハウをためることも大切なので、実施した改善内容は記録しておくようにしましょう。
まとめ
アクセス数の減少には「検索順位が下がる」「ペナルティを受ける」など、さまざまな原因が考えられます。
WebサイトやWebページのアクセス数は日頃からモニタリング(Googleアナリティクス)し把握しておくことで、タイムリーにアクセス数が減少を把握することでより原因が突き止めやすくなります。
アクセス数が減少して悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。