最近、動画広告やYoutubeが注目されており、動画制作に取り組む企業や個人が増えています。
しかし、動画制作に取り組む際に何から始めたら良いかわからないという方も多いと思います。
ここでは、動画制作の基本を学びたいという方に動画制作のいろはをお伝えします。
目次
動画制作は最初にすべきこと
動画制作の大まかな流れは、以下となります
- 企画
- 構成
- 撮影
- 編集
- 公開
この4つの流れの中で最も大切なのは、「企画・構成」です。
なぜなら、この時点で動画制作の目的やターゲット、動画のコンセプト等を決めるからです。
ただ、動画を制作するのではなく、マーケティング要素はここでは必要です。
それらをしっかりと決めておくことで、効率的に動画制作を行うことができます。
動画制作の企画・構成
動画制作の企画・構成について説明します。
企画・構成とは
動画制作において、最も重要な部分である「企画・構成」は、「なぜ動画を作るのか」「誰に向けた動画なのか」「どう感じて欲しいのか」「動画をどこに配信するのか」を決めることです。
ポイントを紹介していきます。
動画制作の目的を明確に
動画の活用や導入は色々なシーンや目的で効果的です。
認知拡大やブランディングや販売促進、企業紹介、採用紹介など様々です。
要件設定を怠ると何を伝えたいのかがはっきりせず、閲覧したユーザーにとって良い印象や効果をもたらしません。
ですから、目的を明確にすることで、動画を見たユーザーに、どのような行動をして欲しいのかが決まります。
例えば、「商品の事を知ってもらう」という抽象的な目的ではなく、「商品を知ってもらい、具体的な利用シーンをイメージしてもらい、購入してもらう」という、より具体的に目的を設定をすることで、自社にとっても動画を制作する指針が明確になりますので構成や選択も促進されます。
ターゲット想定
誰に向けて動画を制作するのかを明確にします。
商品やサービスの認知向上が目的であれば、対象となる顧客層を決め、そこからターゲットのイメージを明確化します。
ターゲットを明確にすることで、動画のテイストや長さ、強調すべきところなども変わってきます。
掲載先の選定/h4>
ターゲットを選定することで、動画をどこに掲載するかを考えられます。
広告展開とそうでない場合と2パターンが大きくは考えられると思います。
最近では、自社のYouTubeアカウントという選択が多いのではないでしょうか。
YouTubeが動画の保管先のような扱いになっていますよね。
YouTubeはもともと広い層をターゲットに動画配信ができるプラットフォームですので前述した方法は効果的です。
次に動画の長さを決めます。広告用の動画を制作する場合、媒体ごとにユーザーが最も心地よく見られる動画の長さが異なると言われています。以下は、代表的な媒体のおすすめ時間です。
テーブル
広告例)
プロモーションに動画を用いる場合は15秒などミニマムの尺で仕上げます。
基本的に1フレーム単位で「何を伝えたいか」を明確にすることを意識しましょう。
2. 5秒で「サービス紹介」
3. 4秒で「特典やキャンペーン」でひきつけて、
4. 3秒で「企業の紹介や申し込み方法や手順」を提示する。
【動画制作】の撮影
動画制作工程の撮影の流れについてご紹介をいたします。
動画撮影前の準備
動画撮影までに必要な機材一式を準備しましょう。
カメラや照明、撮影場所の確保など、事前に必要となる機材や道具を揃えておきます。
もし個人で撮影する場合に、機材を揃えられなければ、レンタルするのも1つの方法です。
規模にもよりますが、必要なセットなども販売されていますので参考にしてみてください。
前述したように予め決定している【企画 & 構成】で決めた内容を動画に落とし込んでいきます。
動画制作の企画書で「イメージしたシナリオ」「演出した雰囲気」は、実際に動画を撮影する際にイメージ通りの動画撮影が出来ません。
そのため、予めに動画の編集を想定し、事前に十分な絵コンテを用意したり、どのようなアイテムや素材を使うのかまで決めておくことをおすすめします。
動画の上がりに備えて音声をどうするのかも考えておく必要があります。
別撮りするのか一緒に撮影に組み込むのかなど企画した動画によって変わってきます。
撮影前に細部まで決め切れていないと、追加の撮影をしなければならなくなり、時間や費用が余計にかかってしまいます。
動画撮影
機材の準備が出来たら、次に動画撮影を行っていきます。
動画撮影のポイントがありますので説明していきます。
- カメラを固定する
カメラは固定して撮影すると良いです。手ブレを極力防ぎ、見やすい動画を目指しましょう。
手ブレを気にするあまり撮影する対象に対する意識が薄れる可能性も出てきます。
ですから、動きのある動画を撮影する場合は、台車を使ったり、専用の機材を使うことをおすすめします。
- 1カットを短くする
同じ背景や映像が続く動画は見ているユーザーを飽きさせてしまいがちです。
複数角度から撮影したり、短くカットするなどして、動画(映像自体)に変化を持たせましょう。
最初と最後に余裕を持たせておくとことで、カット編集がしやすくなりますので覚えておくと良いでしょう。
- カメラワークを決める
カメラワークとは「撮影技法」のことです。
様々な方法がありますが、ここでは基本的なカメラワーク「Fix(固定・静止)」「パン、ティルト」「ズーム・イン、ズーム・アウト」の3つをご紹介します。
「Fix(固定・静止)」
カメラを固定し撮影する技法のことで、三脚などに乗せて固定し撮影することが多いです。
最近ではあえて手持ちで撮影し、臨場感を表現する方法もあります。
「パン、ティルト」
広い風景の撮影や、被写体のディテールを表現したいときに使う撮影技法です。
左右の動きを『パン』、上下の動きを『ティルト』と呼びます。
「ズーム・イン、ズーム・アウト」
レンズの焦点距離を変化させる技撮影法のことです。『ズーム・イン』は遠くから徐々に被写体に近づけていく方法で、『ズーム・アウト』は被写体から徐々に離して撮影します。
動画の編集
動画編集は「素材」「映像を繋ぐ」「字幕・テロップ」「音楽・効果」等の要素に分けられます。
それぞれ抑えるべきポイントがあります。
- 素材
撮影した素材をどのように使用するかを編集前に決めておくと、スムーズに作業が進みます。
通常、素材の映像は一部しか利用しません。
構成の段階で、必要な映像を決めていても実際にパソコンの前で編集する際に、「もっと引きの画が欲しかった」「別の画角から撮ればよかった」などと感じることもあります。
そのようなときは、必要な部分だけトリミングして使ったり、素材の編集を行ってから動画編集に臨む事も必要となります。
- 映像と映像をつなぐ
映像の編集で最も良く行われるのが、「間をカットする」ことです。
人が話している映像や、景色を映した映像では無駄な時間が多く、動画が間延びをします。
そのため、テンポを重視する場合は積極的にカットしましょう。
- 字幕・テロップ
印象付けたり・強調したい言葉をテロップ表示をすることで効果的に、内容を伝えることができます。
フォントの形式や配色を変えて、目立たせることもできます。
特に文字サイズは、スマートフォンで動画を閲覧する場合、テロップの文字が小さいとユーザーに読んでもらえない可能性もあるので、スマートフォンでみられることも想定し、できるだけ大きくしましょう。
またテロップは少し長めに出しましょう。
人は、一般的に一秒間に4文字ほどしか読めないとされているため、表示する文章の長さからどのぐらいの長さの動画になるのかを考えた上で、素材選択をする必要もあります。
- 音楽・効果
BGMや音楽は場面や雰囲気の転換や強調など、動画にメリハリを持たせることができます。
ただ安易にBGMを流しているだけではなく、演出にあったBGMを盛り込むことで、より魅力的な動画にできます。
ここで、注意点があります。
すべての楽曲には著作権がありますので下調べを十分にして対応しましょう。
動画の公開
動画をネット公開する場合は、Youtubeにアップロードすることが主流です。
以下のYouTubeでの動画公開範囲があリますので目的によって使い分けましょう。
自分のチャンネルに動画が表示され、ユーザーはチャンネルを見て、どのような動画がアップロードされているか閲覧できる状態です。
「限定公開」
設定した動画のURLを知っていれば閲覧可能です。ただし、ユーザーは、チャンネルを見たり動画を検索しても、「限定公開」の動画は閲覧することができません。URLをほかのユーザーに共有すれば、ほかのユーザーも見ることができます。
「非公開」
設定した動画を自分と許可したユーザーしか閲覧できません。この設定の際に、誰に許可をするのかの『プライバシー設定』が必要になります。