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士業ホームページが検索上位を獲得するには?E-E-A-Tを高めるSEO対策

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士業ホームページの集客で重要な「SEO対策」とは?

「ホームページは作ったけど、なかなか問い合わせが来ない…」
「そもそも検索で上位に出てこない」

そう感じている士業の先生も多いのではないでしょうか。

そのような場合に必要となるのが、SEO対策です。SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略称で、簡単に言うと「Googleなどの検索結果で、自社のホームページを上位に表示させるための取り組み」を意味します。

たとえば、「〇〇市 弁護士 離婚」や「□□区 税理士 相続」といったキーワードで検索したときに、自事務所のサイトが1ページ目に出てくるようにすること。それがSEO対策の目的です。

検索結果で上位表示されることで、ホームページの訪問者数が増え、問い合わせ数の増加・相談の獲得・顧客の獲得につながっていきます。

士業にSEO対策が欠かせない理由

弁護士や税理士などの士業は、広告に規制がある分野も多く、ネットでの集客(とくに検索経由)に大きく依存する傾向があります。今や多くの人がスマートフォンで「弁護士 地域名」「税理士 業務名」などと検索して士業を探しており、検索で見つけてもらえなければ存在していないのと同じとも言える時代です。特に新規顧客は、以下のような検索行動をするのが一般的です。

  • 「〇〇市 相続 相談」
  • 「□□区 税理士 確定申告」
  • 「△△法律事務所 評判」

このような“検索行動”に対応できていなければ、せっかくの専門性や実績も見つけてもらえません。さらに、Googleは「士業サイト」に対して他の業種よりも厳しい評価基準を設けており、単なるテクニックでは上位に表示されにくいのが現状です。

そのため重要になるのが、Googleが推奨する「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」を意識したSEO対策です。

E-E-A-Tとは?士業にとって特に重要な4つの評価軸

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ここからは本題の「E-E-A-T」とは何か、なぜ士業のSEO対策で特に重視されるのかを詳しく見ていきましょう。

E-E-A-Tとは、Googleが高品質なコンテンツを評価するために用いている指標のことです。具体的には以下を示します。

  • Experience(経験):実際にその分野での経験があるか
  • Expertise(専門性):専門的な知識・スキルを有しているか
  • Authoritativeness(権威性):業界内・社会的に信頼されているか
  • Trustworthiness(信頼性):情報の正確性、信頼できる内容か

これらは、特に士業のホームページが該当するYMYL(Your Money or Your Life)=人の人生やお金に関わる分野では強く評価されます。そのため、士業ホームページの集客力・認知度をあげたい、Googleなどの検索エンジンで検索順位を上げていきたいと考える場合にはE-E-A-Tの各要素を充実させることが何よりも重要です。この具体性がSEOの成功に直結します。

士業ホームページの現状とよくあるSEOの課題

士業事務所のホームページを見渡してみると、以下のような「SEO的にもったいない」ケースが多く見受けられます。

  • プロフィールページが簡素すぎる(経験・専門性が伝わらない)
  • ブログやコラムがない、あるいは更新されていない(情報が古い)
  • 対応エリアや業務内容が不明確(ローカルSEOが効いていない)
  • 代表者やスタッフの実績が掲載されていない(権威性・信頼性の欠如)
  • 他事務所との差別化ポイントがない(選ばれる理由が不明)

こうした要素は、E-E-A-Tの評価を下げる原因となり、結果として検索順位が上がりにくい要因となっています。

E-E-A-Tを高めるためのSEO対策|実際のタスクリスト

では、士業がE-E-A-Tを高めて検索上位を目指すには、どのような具体策を講じればよいのでしょうか。以下に主な対策を項目別に解説します。

1. 経験(Experience)を伝える:実務のストーリー化

SEOにおける「Experience(経験)」とは、単なる専門知識ではなく、「実際にその分野に携わったことがある」「現場で手を動かして課題を解決したことがある」といった、“実体験に基づく知見”を意味します。

Googleがこの「経験」を重視している理由は、近年急増するAIコンテンツや自動生成された情報の氾濫にあります。形式的に正しい文章であっても、実務を知らない人が書いたものには説得力や信頼性が乏しいからです。

これは、士業のようなYMYL領域(人生やお金に関わるジャンル)において特に顕著です。
法律・税務・登記などのテーマは、実際にその課題に直面しているユーザーにとって切実な悩みであるため、「この先生は本当にこの問題を解決してきたのか?」「現場を知っているのか?」という視点が、コンテンツの信頼性を大きく左右します。

したがって、SEOを意識した士業ホームページでは、「どのような経験を持っているか」を形式的に書くだけでなく、それをストーリーとして伝える工夫が求められます。

たとえば、単に「相続に詳しい」と記載するのではなく、「過去にどんな相談を受けて、どうサポートし、どのような結果に至ったのか」といった実例ベースの記述にすることで、ユーザーにも検索エンジンにも「経験がある人が書いている」と伝えることができます。

このように、“現場でのリアルな経験を言語化し、コンテンツに落とし込む”ことは、SEOの観点でも、訪問者の信頼を獲得するうえでも、非常に重要なポイントになります。

対策例

  • 事例紹介ページの作成
     →「相続手続きをサポートしたケース」など実務をわかりやすく紹介
  • 顧客の声(レビュー)の掲載
     →匿名でもよいが、できれば年代・職業なども添えると信憑性アップ
  • ブログでの実務エピソード発信
     →「先日こういう相談を受けました」といった形でストーリー化

実名・顔出し・エピソードがあることで、体験に基づいたリアルなコンテンツとなり、E(経験)の要素が強化されます。

2. 専門性(Expertise)を高める:強みの明文化と情報の深掘り

「専門性(Expertise)」とは、ある分野に関する深い知識や経験に基づく情報発信を意味します。特に士業では、幅広い領域をカバーできるよりも、特定の業務に詳しい“専門家”であることの方が、検索エンジンにおいてもユーザーにとっても評価される傾向があります。

たとえば、「相続に強い司法書士」「交通事故に特化した弁護士」「建設業専門の税理士」といったように、明確に特化した分野が打ち出されているサイトは、ユーザーの信頼を得やすく、Googleからも専門性の高いサイトとして認識されやすくなります。

また、専門性は単に「○○が得意です」と書くだけでは不十分です。その分野に関する深く丁寧な情報提供が必要であり、それによって「この先生は本当にその分野のことを熟知している」とユーザーが判断できるようになることが重要です。

初心者や一般ユーザーが直面する悩みや疑問に対して、「なぜそれが起きるのか」「どう対処するべきか」「間違えやすいポイントは何か」といったところまで丁寧に解説することで、専門性の高さと、ユーザーを思いやる姿勢の両方が伝わります。

こうした情報をコンテンツとして体系的に整理していくことで、サイト全体の評価が上がり、検索順位の向上にもつながります。

対策例

  • 業務別の専用ページを設ける
     →「相続専門」「交通事故に強い」など分野別ページの分離
  • FAQ・用語集などの基礎解説ページを設置
     →初学者向けにわかりやすく、網羅的に書くことが重要
  • ブログでタイムリーなテーマを掘り下げる
     →「2025年の贈与税改正まとめ」なども効果的

内容の正確さだけでなく、「このテーマに関してはこの人(この事務所)」と思われるような深さを目指しましょう。

3. 権威性(Authoritativeness)を築く:他者からの評価・実績の見える化

「権威性(Authoritativeness)」とは、第三者から評価されていることを意味します。
どれだけ優れた知識や経験を持っていたとしても、それを自分で主張するだけでは説得力に欠けます。Googleも、ユーザーも同様に、「他人からどのように評価されているか」を信頼の基準としています。

士業においては、「どの団体に所属しているか」「どんなメディアに取り上げられているか」「外部からどんな評価や推薦を得ているか」が重要です。これらの情報は、**“第三者のお墨付き”**として機能し、コンテンツ全体の信頼性を底上げしてくれます。

また、過去の実績や表彰歴、執筆・寄稿経験などがあれば、それも積極的に開示することで、閲覧者に「この先生は信頼できそうだ」と思ってもらいやすくなります。たとえば、地元の新聞に取り上げられた、地域のセミナーで講師を務めた、行政機関の委員を担当している、といった情報は、大きな信頼要素になります。

とくに検索エンジンは「誰がこの情報を発信しているのか(著者情報)」を評価対象にしています。よって、代表者や執筆者の権威性を明示することは、SEO上でも大きな意味を持つのです。

対策例

  • 所属団体・保有資格の記載
     →弁護士会・税理士会の会員であることの明記
  • 新聞・テレビ・Webメディアへの掲載実績の紹介
     →「○○新聞にコメント掲載」「○○TVに出演」など
  • セミナー登壇・著書・寄稿実績
     →スライド資料や書籍表紙も掲載すると効果的

たとえば、新聞やテレビ、Webメディアへの掲載情報は必ずホームページ内に紹介しましょう。引用・取材実績は権威性を示す強力な材料です。

4. 信頼性(Trustworthiness)を高める:安心して相談できる印象づくり

E-E-A-Tの最後の要素である「信頼性(Trustworthiness)」は、ユーザーにとって**“この人に本当に相談して大丈夫か”という直感的な安心感**を左右する大切な要素です。

いくら優れた実績や専門知識を持っていても、誰が運営しているのか分からなかったり、連絡手段が明記されていなかったりすると、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。とくに士業という、相談のハードルが高い分野では、「信頼できるかどうか」は問い合わせにつながるか否かを大きく左右します。

Googleもまた、「実在性」や「安全性」を評価するアルゴリズムを強化しており、SSL(https)に対応しているか、運営者情報が明記されているか、問い合わせフォームが明快かどうかなど、サイトの“設計”そのものが信頼性の指標になっています。

さらに、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)など外部プラットフォーム上のクチコミ・レビューも信頼性を高める上で極めて重要です。実名のレビューや誠実な返信などを継続的に積み重ねることで、Web全体における“信頼のネットワーク”が強化されていきます。

信頼は、一朝一夕には築けません。しかし、「顔が見える」「相談しやすい」「誠実に対応してくれそう」と思わせる情報設計を丁寧に行うことが、検索順位にも問い合わせ数にも直結するのです。

対策例

  • 事務所概要・代表者プロフィールを丁寧に記載
     →顔写真、経歴、対応地域なども明記
  • SSL対応(https化)・個人情報保護方針の掲載
     →現代のWebでは最低限の信頼要素
  • Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)の整備
     →クチコミの掲載・返信などで信頼性向上

こうした要素は、SEOだけでなくコンバージョン率にも直結します。「誰が運営しているかが明確で、安心できる」と思ってもらえる設計を徹底しましょう。

士業サイトで意識すべき追加ポイント

士業 SEO対策 追加すべき 意識すべき ポイント ローカルSEO

1. ローカルSEOの徹底

士業は地域性が強いため、「〇〇市 弁護士」や「△△区 税理士」といった地域名入りの検索に対応することが重要です。これは、交通アクセスや対応エリアの都合、対面での相談希望など、「地理的な近さ」が判断基準になることが多いためです。

対策のヒント

  • 「〇〇市で相続に強い司法書士です」など地域名を自然に盛り込む
  • 各市区町村ごとの相談事例を紹介するページを用意する
  • Googleビジネスプロフィールに写真や最新情報をこまめに追加し、口コミにも丁寧に返信する

2. 構造化データマークアップ

代表者、レビュー、FAQなどを構造化マークアップすることで、検索結果にリッチスニペットが表示され、CTR(クリック率)向上が期待できます。

対策のヒント

  • FAQページを作成し、構造化マークアップ(JSON-LDなど)を導入
  • 士業のプロフィール情報に「Person」構造化データを設定
  • クチコミ情報に「Review」構造化を適用(可能な範囲で)

3. モバイル対応と表示速度

スマホユーザーの割合が高い現代では、モバイル対応・高速表示は必要不可欠です。SEOの基本要素として見直しは必ず行うべきでしょう。

対策のヒント

  • レスポンシブデザインを採用し、スマホでも読みやすいレイアウトに
  • Google PageSpeed Insightsで表示速度を測定・改善
  • 画像サイズの最適化、不要なスクリプトの削除など軽量化対策を行う

成功事例に学ぶ|E-E-A-Tを活かした士業サイト

例えば、「離婚相談に強い弁護士事務所」のサイトでは、以下のような取り組みでE-E-A-Tを高め、検索順位を向上させています。

  • 代表弁護士のプロフィールを顔写真付きで詳細に掲載
  • 離婚に関する悩みをテーマ別に記事化し、専門性を強調
  • Googleビジネスプロフィールにて口コミ★4.8を獲得
  • 法律系メディアでの寄稿記事を掲載し、権威性を付与

このような構成は、「ユーザー視点」「検索エンジン視点」の両方に適っており、E-E-A-T評価に大きく寄与しています。あなたの専門性をより具体的に、よりわかりやすく記載することができれば、検索順位の向上が見込めるでしょう。

まとめ|SEO対策として重要なことは「信頼の積み重ね」を記述していくこと

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士業ホームページが検索上位を目指すには、単なるテクニックではなく、「本当に信頼される存在であること」をあらゆる形で伝える必要があります。

E-E-A-Tの4つの視点を意識しながら、自事務所の「らしさ」や「強み」を最大限に可視化することが、結果としてSEO評価につながります。

YMYLという厳しい領域だからこそ、丁寧な情報設計と信頼の積み重ねが重要です。ぜひ本コラムを参考に、自社サイトの見直し・改善に取り組んでみてください。

また「具体的にうちの事務所にとってはどんな対策をしたらいいのか?」と迷われた場合には一度マザーハンズにご相談ください。些細なことも丁寧に、これからするべき対策についてお伝えさせていただきます。

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