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なぜ「サイトを作り直しても集患できない歯科医院」が多いのか
「ホームページを新しくしたのに、患者数があまり変わらない」
「デザインはきれいになったが、問い合わせは増えていない」
歯科医院の集患相談を受ける中で、こうした声は決して珍しくありません。
そして多くの場合、原因はホームページのデザインや見た目ではなく、集患を考える順番にあります。もちろんデザインや見た目の部分も大事ですが、それだけでは期待した集患を行うことは難しくなってしまいます。
集患に悩んだとき、
「とりあえずサイトを作り直そう」「今っぽいデザインにすれば良くなるはず」
と考えてしまうのは自然なことです。
しかし実際には、歯科医院の集患は、サイトを作る前の段階で8割が決まっていると言っても過言ではありません。
このコラムでは現状を打破したい歯科医の方、医院長様向け、マーケティング担当者様向けに「歯科医院の集患で知っておいてほしいこと」をまとめました。サイト制作やサイトリニューアルをお考えの方にとって参考になるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
多くの歯科医院が「サイト制作」から始めてしまう理由
なぜ多くの歯科医院が、集患対策=サイト制作から始めてしまうのでしょうか。理由の一つは、「わかりやすい対策」だからです。
- 形として目に見える
- 業者に依頼すれば進む
- 周囲の医院もやっている
もちろん、歯科サイトにおいてデザインは非常に重要な要素です。第一印象や安心感、清潔感は、デザインによって大きく左右されます。
ただし一方で、
- 患者がどう動いているのか
- どこで不安を感じ、離脱しているのか
- どの情報が判断材料になっているのか
といった部分は、目に見えづらく、考えるのに時間がかかる領域です。その結果、「デザインを整えた → しかし集患につながらない → また作り直す」というループに陥ってしまう歯科医院も少なくありません。重要なのは、デザインを否定することではなく、“何のためのデザインか”を整理しないまま制作に入ってしまうことなのです。
患者は「歯科サイト」をどうやって見つけ、どう判断しているのか

歯科マーケティングを考える上で欠かせないのが、患者側の行動を理解することです。ここで一度、患者側の行動に立ち返ってみましょう。現在、歯科医院を探す患者の多くは、ほぼ例外なくスマートフォンを使っています。
行動の流れは、非常にシンプルです。
- スマホで「歯医者」「歯科医院」などを検索
- 表示された複数の歯科医院をざっと見る(比較検討する)
- 不安が解消されそうかを確認する
- 通いやすそうかを判断する
- 来院する歯科医院を決める
このとき、患者は 「この医院はどんな治療ができるか」といった治療内容や専門性を詳しく読む前より先に、
- この歯科医院は安心できそうか
- 自分と相性が悪くなさそうか
- 強引なことをされなさそうか
- 安心して通えそうか
といった感覚的な判断を行っています。つまり、患者は“治療内容を理解してから選ぶ”のではなく、“不安が減った医院だけを詳しく見る”という順番で判断しているのです。この行動を理解せずにサイトを作ってしまうと、どれだけ情報を詰め込んでも、集患につながりにくくなります。
2025〜2026年、歯科マーケティングで起きている3つの変化
こうした患者行動を前提にすると、近年の歯科マーケティングの変化も見えやすくなります。
SEO・MEO・広告を分けて考える歯科集患は限界に近い
以前は、
「歯科SEO対策」
「歯科MEO対策」
「歯科広告運用」
をそれぞれ別の施策として考えるケースが一般的でした。しかし現在の患者は、これらを区別せずに行動しています。検索・地図・ホームページを行き来しながら、一つの流れの中で歯科医院を選んでいます。
つまり、
- 地図で場所と口コミを見る
- サイトで雰囲気を確認する
- 何をしてもらえるのか特徴を見る
これらはすべて、一つの流れの中で行われており、切り離せなくなってきているということです。そのため、どこか一つだけ強くしても、他が弱ければ歯科集患としては不十分になるケースが増えています。
症例が多い歯科医院=選ばれる、とは限らない
症例写真や実績は、今も重要な要素です。ただし、それだけで選ばれる時代ではなくなりました。患者が知りたいのは、「すごい治療ができるか」よりも、下記のようなことを考えています。
- 自分の話を聞いてもらえそうか
- 無理に高額な治療を勧められないか
- 継続して通えそうか
といった部分です。
症例が多くても、サイト全体のトーンが強すぎたり、説明が専門的すぎたりすると、かえって不安を与えてしまうケースもあります。つまり、歯科医院として伝えたい内容が「歯科医」に寄りすぎてしまうと、実際に来院する患者は萎縮してしまうのです。
こういったことからも、歯科サイト制作においては「ユーザー目線」のサイト設計を行う必要があります。歯科ホームページ上での言葉の使い方や雰囲気、説明の仕方が、集患に大きく影響するためです。
歯科医院は「比較される前提」で見られている
現在、患者が一つの歯科医院だけをじっくり見ることはほとんどありません。必ずと言っていいほど、2〜3院を比較しています。その際、すべての情報を細かく読むわけではありません。
このとき患者は、細かい情報を読み込む前に、
- なんとなく安心できる
- 自分に合いそう
- 通いやすそう
と感じた医院だけを「候補」として残します。つまり、比較された瞬間に脱落するかどうかが、集患の大きな分かれ道になっているのです。
集患できる歯科医院が「サイト制作前」に必ずやっていること

ここまでで、新規の患者がどのように歯科医院を選んでいるのかを最近のトレンドも交えてご紹介してきました。ここからは集患ができる歯科医院がサイト制作前に必ず行っていることについてまとめていきます。
集患につながっている歯科医院ほど、サイト制作の前に、必ず次のようなことを確認しています。
- 今のサイトは、どこで離脱されているのか
- スマホで見たときに、ストレスはないか
- 想定している患者層と、内容は合っているか
- 比較されたときに、何が判断材料になっているか
これらを整理しないままサイトを作ると、「見た目は良いが、成果につながらない歯科サイト」という状態になる可能性が高いです。
現状を打破するための施策を早く実行したいと焦る気持ちは重々承知ですが、重要なのは、作る前に“今を知る”ことです。それをなくしてサイトを制作してしまうと、思ったような成果が上がらないまま、原因も分からないままになってしまいます。Webサイトやホームページは未来への投資ですので、これほどもったいないことはありません。
制作する前に必ず「現状把握」「サイト分析」を行うことをおすすめします。
マーケティング視点で歯科サイト制作を行う意味
歯科ホームページは、単なる「情報掲載ページ」ではありません。
- どう見つけられるのか
- どう比較されるのか
- どこで不安が解消されるのか
こうした集患動線全体の中にあります。マーケティング視点でサイト制作を行う場合、デザインや文章だけでなく、「患者行動」「検索意図」「離脱ポイント」まで含めて考えることが前提になります。だからこそ、「作って終わり」ではなく、集患につながるかどうかを基準に設計する必要があるのです。
まずは「今の歯科サイトを知ること」から始める
歯科集患に課題を感じたとき、すぐにホームページを作り直す必要はありません。
むしろ大切なのは、今の歯科サイトが、患者視点でどう見られているのかを知ることです。
- どこが不安につながっているのか
- どこが伝わっていないのか
- 何が判断材料になっているのか
これらを整理することで、「本当に変えるべきポイント」が明確になります。
集患は、思いつきや流行で決めるものではありません。患者行動を理解し、順番を間違えないこと。それが、遠回りに見えて一番の近道になります。
まとめ|歯科集患は「作る前の整理」で結果が変わる

歯科集患において、ホームページのデザインや見た目は確かに重要な要素です。第一印象や安心感は、サイトの雰囲気によって大きく左右されます。しかし、集患につながるかどうかを分けているのは、デザインそのものではなく、「どんな患者に、何を、どの順番で伝えるか」が整理されているかどうかです。
患者は、すべての情報を丁寧に読み込んでから来院を決めているわけではありません。スマートフォンで複数の歯科医院を比較しながら、「ここなら安心できそうか」「通えそうか」という感覚で判断しています。
だからこそ、歯科サイト制作に入る前に、
- 患者がどのように歯科医院を探しているのか
- どこで不安を感じ、離脱しているのか
- 何が来院の判断材料になっているのか
を整理しておくことが重要です。
もしこのコラムを読んで、
「うちの歯科医院の場合は、どうなんだろう?」
「今のホームページは、患者さんからどう見えているんだろう?」
と感じたとしたら、それはとても自然なことです。日々の診療の中で、自院のホームページを患者視点で見直す時間は、なかなか取れないものです。だからこそ、思い込みではなく、今の状態を一度整理してみることで、次に考えるべきことが見えてきます。
そんな時は一度、マザーハンズのサイト分析(無料)をご活用ください。現在のサイトを客観的に整理することで、現状を見直すためのヒントが見えてくるかもしれません。


