動画をはじめてつくる人が一番見落としてしまうのが動画の 「目的」です。
そして動画は見た目のかっこよさも重要ですが、「構成」はさらに大切です。
目的に沿った、見やすい構成になるように「目的」を明確にし、次にきちんと構成を組み立てるために 脚本をつくりましょう。
動画で伝えたい目的を1つだけ決める
動画で伝えたい目的をただ一つだけ設定しましょう。
インターネットを通して動画を活用するとき、その「目的」がとても大切です。
目的がハッキリさせることができればできるほど閲覧者に届くといっても過言ではありません。
例えば「商品を買ってほしい」という目的でも、「動画を見た直後に購入ボタンを押してほしい」場合と「まずは商品自体を知ってもらい、今後の購入につなげたい」場合では、動画のつくり方が全く異なってきます。
実は、プロによる優れた見た目のかっこいい動画でも、目的が明確でないために効果が乏しいというケースはよくあります。
ついつい撮影や編集のテクニックばかり考えてしまいますが、まずは「目的」という土台となる部分としっかり向き合うことが必要です。
目的は1つ
「商品を購入してもらう」「WEBサイトや説明ページにアクセスしてもらう」「●●を知ってもらう」など動画をつくる目的はいろいろあります。
全てに共通する目的は「視聴者に対して何かしらの行動を誘発させること」です。
目的が複数になると、視聴者の理解ができず混乱してしまい「何もしない」最悪の場合は「視聴行為を途中でやめてしまう」という結果になってしまいます。
動画の内容を細かくコントロールできる社内での動画づくりの場合、企画から収録、編集に至るまで「一つのゴール」を意識し、そこに向かって視聴者を「ご案内」するつもりで作りましょう。
目的が異なる場合は別の動画をつくるのが有効です。
そうすれば動画の本数を増やすことで視聴者に見てもらう機会を増やすことができます。
「5W1H」を書き出そう
動画づくりを考えるときに、まず「5W1H」を使って6つの“W”を書き出すことで、HOW=どのように動画を作るか? が明確になります。
サービスの動画であれば「名前」「機能」「導入フロー」など、動画のメインテーマになる部分を決めます。
製品の動画であれば、「名前」「機能」「使い方」などが一般的です。
「売上をアップしたい」「認知度を上げたい」「●●を促したい」など、動画を作る側の動機を明確にします。
動画はコミュニケーションの中の一つの手段です。
例えば「会社」「企業トップ」「製品開発者」「商品担当者」などその動画が誰からのメッセージなのかを明確にできると視聴者が感情移入しやすくなります。
サービスの機能を調べている時と空いた時間に情報収集している時では、視聴者の目的や状況やモチベーションが大きく変わります。
シチュエーションを想定・設定することで語りかける方法が異なります。
例えば、製品操作方法の動画では小難しくなりがちです。
丁寧過ぎずに簡潔な表現で操作方法をスピーディーに理解・想像してもらうことが大切です。
上記の5Wをふまえて、この先の企画、脚本、撮影、編集、配信を進めていきましょう。
ならないうちはよーく戸惑ったりすることでしょう。その際には「5W」を見返して、その動画を作る目的を再認識すると、スムーズかつ的確な動画作りを進めることができます。
5Wを書き出してみよう
あなたが作りたい動画をイメージしながら、実際にWHAT、WHY、WHO、WHERE、WHEN、の5Wを書き出してみましょう。
もちろん、どういった属性に「みてもらいたいのか?」はシナリオを作り込む際にはとても重要な要素となります。
シナリオの作り込む前に設定しておきましょう。
WHAT【何を】 | 動画のメインテーマ(サービス・商品) |
WHY【なぜ】 | 認知と理解を促したい |
WHO【誰が】 | 開発責任者 |
WHERE【どこで】 | 自社のサービスWebサイト |
WHEN【いつ】 | 製品の使い方を調べている時 |
動画は1分!長くて3分!
1本の動画は、操作説明など単純なものは1分程度、物の作り方など複合的なものでも3分程度に収めるのがベストです。
また、最近ではスマートフォンでより多く見られているので、ユーザーが「スマートフォンを片手に手軽に動画を見た後に実際に試す」ような場面を想定しておくとよいでしょう。
必ず脚本を用意する
次の手順に沿って実際に脚本(シナリオ)をつくってみます。
「〇〇の取り付け方がわかる」など動画で伝えたいメッセージは1つにしましょう。
もし伝えたいことが2つ以上ある場合は、その数だけ動画をつくります。
あまりに長い動画は見ているほうも疲れてしまいます。動画の再生時間は 1分、長くても3分以内を目安にするのが正解です。
伝えたい内容を、動画の流れに沿って順番に書き出します。
1項目を3~5秒で考えると動画全体のボリュームも見えてきます。
エクセルなどに、動画の流れにあわせて登場人物や動きやセリフなどの内容を具体化していきます。
次の3つを考えながら書いていくと脚本がつくりやすくなります。
そのシーンの映像のイメージ
挿入するテロップ(字幕)の文章
ナレーションの文章
是非一度試してみてください。