Web広告からランディングページに来てもらっても、なかなかコンバージョンにつながらないといった悩みはありませんか?そんなときはLPの構成を見直してみましょう。

LPには、コンバージョンを出しやすくするためのコツがいろいろあります。

この記事では、LPの構成に着目して、成果を上げる方法を解説します。

LP(ランディングページ)とは

LP(ランディングページ)とは、ユーザーが検索エンジンやリスティング広告、バナー広告など外部のサイトから最初に訪れるWebページです(Landing=着地する、の意味)。

多くのLP(ランディングページ)は、購入や申し込み、資料請求といった成果の創出(コンバージョン)を目的に制作されます。

そのようなLPでは、想定顧客や潜在顧客に、商品やサービス、キャンペーンといった情報を簡潔に伝え、次のアクションに導く構成やデザインが求められます。

LP(ランディングページ)のデザインの特徴

LPには、次のようなデザインの特徴があります。

縦長のレイアウト

多くのLP(ランディングページ)は、ユーザーが縦にスクロールするだけで求める情報を見ることができる、縦長1ページの構造で制作されます。

インパクトを大事にしたデザインで、イメージ画像を活用

魅力的な写真や印象的なグラフィックによって、訪問者の気持ちを一瞬で引き付け、目的のアクションへと導くことを目指します。

コンバージョンにつながるCTAや入力フォームがある

LPの目的は、商品の購入や資料請求といった成果の創出です。そのため、ページの中にはコンバージョンに直結するCTA(Call to Actionの略。バナーやボタンのような行動を促す仕掛け)や、入力用のフォームを置く体裁が一般的です。

外のページへ移動するリンクが少ない

LPでは、CTA以外のリンク数を減らし、ユーザーがページの外へ移動しづらくなるようにします。

コンバージョンにつながりやすいLPの構成

コンバージョンにつながりやすいLPを作るために、どのような工夫が必要でしょうか?良いLPには3つの特徴があります。

まず、商品やサービスの特徴がはっきりと分かること。

次に、ユーザーの共感を呼ぶ言葉が入っていること

そして商品の詳細を知りたいユーザーを満足させる情報が含まれていることです。

3つの特徴を実際の構成に落とし込むと次のようになります。

① キャッチコピー、メインビジュアル

広告をクリックしてすぐに目に入るファーストビュー(広告をクリックして最初に見える画面)で、ユーザーの興味をひきたいところです。

ファーストビューには以下のような要素を入れます。

  • 画像
  • キャッチコピー(+補足テキスト)
  • アクションを促すボタン
  • インパクトのあるメインビジュアルと「透き通った透明肌」「今だけ無料」といったダイレクトに伝わりやすいキャッチコピーが効果的です。

    即決派のユーザーに向けて、ファーストビューにいますぐ申し込むという購入ボタンを入れているLPもあります。

    ② 共感を呼ぶ文言

    「こんなお悩みはありませんか?」だったり「複雑だったり多機能でよくわからない…」といった、ユーザーの気持ちを代弁するような言葉で共感を呼びます。

    ③ 商品の特徴

    おすすめする商品の特徴を簡潔に説明します。

    水道緊急工事では、「30分以内で駆けつける!先着5名限定で基本料金が無料!」というキャッチフレーズに図や写真を加えて、どのようなサービスなのかをイメージしやすいように伝えています。

    ④ 中間コンバージョン

    最後までスクロールをせずに離脱しそうなユーザーのために、資料請求ボタンや購入ボタンといったCTA(アクションを促すボタン)を、途中に入れておきます。

    ⑤ ユーザーが得られるメリットの説明

    商品の魅力やこの商品を使うとユーザーにどのような良いことがあるのかを丁寧に説明します。

    これ以降は、慎重に情報を吟味するユーザーに合わせて詳細情報を入れます。

    ただし見やすさは大切であまりに情報過多だったり文字が多いのは逆効果です。

    ⑥ お客様の声

    お客様の感想や評価の声を紹介しているケースが多くあります。

    利用者の写真や年齢が入っていると信頼性が増します。

    実証データや、マスコミで紹介されたという情報も説得力があります。

    ⑦ 資料請求、購入への誘導

    最後に「資料請求」「お問い合わせ」などのCTAによりアクションを促します。

    LPの構成を考える際の5つのポイント

    次に、LP(ランディングページ)の構成を考える際に押さえたい、5つのポイントを紹介します。

    1. 一番伝えたいことを最初に入れる

    2. ユーザー目線で作る

    3. 見出しだけ読んでも伝えたいことが分かるようにする

    4. 複数のLPを作成しテストによって調整する

    5. デザイナーがいなくても更新できるような作りにする

    1. 一番伝えたいことを最初に入れる

    ユーザーは、LPを訪れてすぐに欲しい情報があるかどうかを判断することが多く、下の方までスクロールして読んでくれるとは限りません

    ですので、LPを訪れたときに見る最初の状態(ファーストビュー)に、一番伝えたい情報を大きく入れましょう

    その際にはあれこれ欲張って入れすぎないように注意し、同時に伝えたい内容の優先順位も整理しましょう。

    全体の構成もLPの前半は重要な情報、LPの後半は詳細情報になるようにすると、直感で物事を決める即決派ユーザーと、じっくり情報を吟味する慎重派ユーザーの両方をカバーできます。

    2. ユーザー目線で作る

    ユーザーが広告を見て「その先が見たい!もっと詳しく知りたい」と思って移動してきたLPには、期待に応える情報が書かれていなければなりません。

    どんな期待を持って訪れるのか、ユーザーの目線になって考えましょう。

    商品の宣伝ばかりを並べるのではなく、ユーザーが商品から得られる利益やメリットがよくわかる内容にします。

    3. 見出しだけ読んでも伝えたいことが分かるようにする

    LPの隅々まで読んでくれる販売者にとって優しいユーザーは実はほとんどいません。

    そのため、見出しに要点を入れて目立つようにし、スクロールをしながら拾い読みするだけでも、必要なことが伝わるようにします。

    4. 複数のLPを作成しテストによって調整する

    長いLPと短いLPのどちらがコンバージョンに結び付きやすいかは、議論の分かれるところです。

    これはケースバイケースのため正解はありません。

    ただし、後半に詳細情報が入ったストーリー性のある長めのLPの方が、LPの前半だけでいい即決派と後半も読む慎重派の両方を引き付けることができるため、効果が出やすいといわれます。

    そこで、後半に詳細情報を入れたLPを作り、ABテストヒートマップツールでテストをしながら長さを調整していくといいでしょう。

    その際、即決派のコンバージョンを逃さないためにも、資料請求や購入のCTAはLPの前半にも配置します。

    5. デザイナーがいなくても更新できるような作りにする

    LPの公開後には、効果測定やアクセス解析、ABテストなどをもとにLPを改善するLPO(Landing Page Optimization=ランディングページ最適化)を行います。

    そのため、あらかじめ修正や更新が内製できるような制作方法にしておくことも大切です。

    この点は有識者でないと構造的に配慮できないことが多いので、できれば有識者と相談しながら進めると最短近道を走れるのではないでしょうか。

    LPの構成を最適化してコンバージョンを上げよう

    いろいろなLPを比較してみると、商品やサービスが違っていても構成のパターンは似ていることがよくあります。

    そうでなかった場合でも参考にして良い点は取り入れていきましょう。

    消費者も色んな商品やサービスのLP(ランディングページ)をみているので目が肥えているユーザーが多いです。

    ポイントは、前半に重要な情報を集中させて、いったん離脱しやすいユーザーのクロージング(成果への誘導)をし、後半は詳細情報を確認したいユーザーの要望に応える構成にすることです。

    広告を見て訪れたユーザーを成果につなげるLPの役割は、非常に重要です。

    必要な条件や効果のあるパターンを理解して、最適なLPを作り、コンバージョンを上げましょう。