2026年9月24日(米国時間)から、Googleは、検索結果のスパム対策を強化する「スパムアップデート」の展開を始めました。Googleの検索ステータスダッシュボードでは、10月上旬に、展開の完了が示されています。「最近、ホームページへのアクセスが減った」「順位が落ちた気がする」と感じている広島の企業のご担当者さまも、いらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、今回のスパムアップデートで、公式に発表されている内容と、まだ分かっていないことを整理したうえで、中小企業のホームページで、確認しておきたいスパムポリシー(Googleが定める、検索結果での禁止事項)のチェックポイントを、ご紹介します。
先にお伝えしておくと、Googleは、今回のアップデートで、どのようなサイトが対象になったのかを、具体的には、説明していません。また、新しいポリシーが、追加されたという発表も、ありませんでした。ですので、この記事では、うわさや推測ではなく、Googleの公式ドキュメントに書かれている内容を、中心に、お伝えします。
この記事のポイント
- 2026年9月のスパムアップデートは、9月24日(米国時間)に始まり、10月上旬に完了した
- 世界中の、すべての言語を対象にした、通常のスパムアップデートで、日本語のサイトも含まれる
- Googleは、対象のサイトや、具体的な内容を、説明していない
- スパムポリシーに違反したサイトは、順位が下がる、または、表示されなくなることがある
- 慌てて、サイトを大きく変えるのではなく、まず、事実の確認から始める
2026年9月のスパムアップデートとは?|公式に分かっていること
Googleは、検索結果の品質を保つために、年に何度か、スパム対策のアップデートを行っています。Googleの検索ステータスダッシュボードの履歴によると、2026年には、スパムアップデートが、3月24日、6月24日、8月18日、そして、今回の9月24日と、複数回、実施されています。このほか、コアアップデート(検索結果の仕組み全体の見直し)も、3月27日と、5月21日に、実施されています。
今回の展開の経過
今回のアップデートは、2026年9月24日(米国太平洋時間)に始まり、10月8日(同)に、「展開が完了した」と、ダッシュボードに記載されました。日本時間では、日付が、前後する場合がありますので、この記事では、「10月上旬に完了した」と、表現しています。展開には、約2週間、かかっています。
ダッシュボードの説明によると、世界中の、すべての言語に、適用されるものでした。つまり、日本語のホームページも、対象に含まれています。
Googleが説明していないこと
今回、Googleは、どのような種類のサイトが対象になったのか、検索結果のどのくらいの割合に影響があったのかを、示していません。また、特定のスパムポリシーを、名指ししてもいません。そのため、「今回は、○○が狙われた」といった断定的な情報は、Googleの公式な発表では、確認できません。

スパムアップデートで、何が起こるのか
Googleの公式ドキュメントによると、スパムポリシーに違反しているサイトは、検索結果で、順位が下がる、または、検索結果に、まったく表示されなくなることがあります。
また、違反が原因で、順位が下がったサイトが、問題を改善した場合でも、Googleの自動のシステムが、改善を認識するまでには、数か月かかる場合がある、と説明されています。すぐに元に戻るとは、限りません。
リンクスパムの場合の注意点
リンクスパムに関するアップデートの場合は、さらに、注意が必要です。公式ドキュメントでは、スパムなリンクの効果が取り除かれると、そのリンクによって得られていた順位の上昇は、取り戻せない、とされています。サイトを修正しても、改善が見られない場合がある、という説明もあります。
ただし、今回のアップデートが、リンクスパムを対象にしたものだったと、Googleが説明しているわけではありません。ここでは、一般的な、公式ドキュメントの内容として、ご紹介しています。
スパムポリシーの全体像|中小企業が知っておきたい項目
Googleのスパムポリシーには、多くの項目があります。ここでは、広島の中小企業のホームページで、関係しやすいものを、中心に、整理します。
1. 乗っ取りや改ざん(ハッキングされたコンテンツ)
外部から、不正にアクセスされて、サイトに、怪しいコードやページ、リダイレクト(別のサイトへの自動転送)を、埋め込まれてしまうケースです。サイトの持ち主が、気づかないまま、スパムに加担した状態になることがあります。WordPressを使っている場合は、本体やプラグインを、常に最新の状態に、保っておくことが、基本の対策です。
2. リンクスパム
公式のポリシーでは、次のような行為が、例として挙げられています。
- 順位を上げる目的で、リンクを売買する
- お金や商品、サービスと引き換えに、リンクを交換する
- 相互リンクを、過剰に行う
- ツールなどで、リンクを自動的に作る
- 品質の低いディレクトリサイトへの、リンク
- ウィジェットや、フッター、掲示板の署名などに、大量に配布されたリンク
なお、広告やスポンサーシップとして、リンクを掲載する場合は、rel=”nofollow”やrel=”sponsored”という属性を付ければ、違反にはならない、と説明されています。
3. 大量に作られた、価値の低いコンテンツ
AIなどの自動のツールで、独自の価値を加えずに、大量のページを作ることは、「スケールされたコンテンツの乱用」として、スパムポリシーの対象です。AIを使うこと自体が、禁止されているのではなく、「読者の役に立つ内容を、加えているか」が、問われます。
4. ドアウェイページ(誘導専用ページ)
特定の検索語句で、上位に表示させることだけを目的にして、似た内容のページを、大量に作るやり方です。たとえば、地域名と業種を、機械的に組み合わせただけのページを、数十、数百と作るやり方は、注意が必要です。
5. その他の主な項目
このほかにも、次のような項目が、公式のポリシーに、含まれています。
- クローキング(ユーザーと検索エンジンに、異なる内容を見せる)
- 期限切れドメインの乱用
- 隠しテキストや、隠しリンク
- キーワードの詰め込み
- 機械による、自動のトラフィック
- ユーザーを欺く機能や、悪意のある行為
- 他のサイトの、コンテンツの無断複製(スクレイピング)
- サイトの評判の悪用
- 不正なリダイレクト
- 付加価値のない、アフィリエイト
- ユーザーが投稿する、スパム(コメント欄など)
項目の数や、細かい定義は、更新されることがあります。最新の内容は、必ず、Google検索セントラルの、スパムに関するポリシーのページで、ご確認ください。
「うちは関係ない」とは言い切れない理由
スパムアップデートと聞くと、「悪質なサイトの話で、自社には関係ない」と、感じる方も多いかもしれません。しかし、小さな会社のホームページでも、本人に悪意がないまま、ポリシーに触れてしまう場面は、あります。
気づかないうちに、起こりやすいケース
- サイトの改ざん:更新が止まったWordPressや、古いプラグインが入り口となり、外部から、不正なページやリンクを、埋め込まれることがあります。持ち主は、気づかないままでも、検索エンジンからは、スパムのあるサイトとして、見られてしまいます。
- 過去に依頼した、SEO業者の施策:数年前に依頼した、被リンクの提供サービスなどが、いまも残っているケースです。
- コメント欄や、問い合わせ機能の、悪用:ユーザーが投稿できる場所に、スパムの書き込みが、放置されていることがあります。
- 便利なツールで、増えすぎたページ:自動で、似たページを増やせる機能を、使いすぎて、内容の薄いページが、大量にできてしまうケースです。
こうしたケースは、どれも、日頃の点検で、早めに気づくことができます。アップデートのたびに、慌てるのではなく、定期的に、自社のサイトの状態を、確認する習慣を、持っておきましょう。
アクセスが減ったときの、確認の手順
「アクセスが減った=スパムアップデートの影響」とは、限りません。季節要因や、競合の動き、自社のサイトの変更など、さまざまな原因が、考えられます。次の順番で、事実を確認しましょう。
ステップ1:減った時期を、特定する
Googleアナリティクスや、Search Consoleで、アクセスや表示回数が、いつから減ったのかを、確認します。そのうえで、Googleの検索ステータスダッシュボードに、記載された、アップデートの展開期間と、見比べます。展開期間の前から、減少が始まっている場合は、別の原因が、考えられます。
ステップ2:Search Consoleのメッセージを、確認する
Search Consoleには、「手動による対策」や、「セキュリティの問題」を、知らせるレポートがあります。ここに、通知が出ていないかを、確認します。通知がある場合は、その内容に沿って、対応します。
ステップ3:サイトの改ざんが、ないか確認する
自社のサイトを、検索したときに、覚えのないページや、怪しい文章が、表示されていないかを、確認します。また、サイトを開いたときに、別のサイトに、飛ばされないかも、確認します。心当たりがある場合は、すぐに、制作会社や、保守の担当者に、ご連絡ください。
ステップ4:外部の業者に頼んだ施策を、洗い出す
過去に、SEO業者に、依頼した内容を、思い出してみましょう。リンクの購入や、大量の記事の作成、自動のツールによる作業などが、含まれていないかを、確認します。
ステップ5:慌てて、大きく変えない
原因がはっきりしないまま、ページを大量に削除したり、サイト全体を作り直したりすると、かえって、状況が悪化することがあります。確認の結果、問題が見つかった部分から、順番に、修正しましょう。
自社のホームページで、年に数回は確認したい10項目
スパムポリシーを、すべて覚える必要はありません。次の10項目を、年に数回、確認するだけでも、リスクを、大きく減らせます。
- WordPress本体、テーマ、プラグインが、最新の状態になっている
- 使っていないプラグインや、古いテーマを、削除している
- 管理画面の、パスワードや、ユーザーの権限を、見直している
- 自社名で検索して、覚えのないページが、表示されない
- Search Consoleに、手動による対策や、セキュリティの問題の通知がない
- フッターや、サイドバーに、不自然な外部リンクが、並んでいない
- コメント欄や、問い合わせフォームに、スパムの書き込みが、残っていない
- 地名や業種を入れ替えただけの、似たページが、大量に存在しない
- AIで作った文章は、人の目で、事実の確認と、加筆をしている
- 過去に依頼したSEO施策の内容を、把握している
すべてにチェックが付けば、基本的な土台は、整っていると考えられます。付かない項目があれば、そこから、順番に、直していきましょう。
広島の企業がやりがちな3つの失敗パターン
① 地域名を、機械的に差し替えたページを、大量に作る
「広島市○○区の、△△」といったページを、文章のほとんどを同じにして、地名だけ変えて、量産するやり方は、ドアウェイページと見なされるおそれがあります。地域ごとに、本当に、伝えたい違いがある場合だけ、ページを分けましょう。
② 他のサイトと、お互いにリンクを貼る活動を、数多く行う
取引先や、関係会社とのリンクは、自然な形で、あって構いません。しかし、順位を上げる目的で、相互リンクを、過剰に行うことは、リンクスパムの例として、公式に挙げられています。数を追うのではなく、読者にとって、意味のあるリンクかどうかを、基準にしましょう。
③ 更新を止めたWordPressを、放置する
プラグインやテーマの更新を、止めたままにしておくと、改ざんのリスクが、高まります。改ざんされたサイトが、スパムの発信源になってしまう例もあります。月に一度は、更新の確認を、行いましょう。

コアアップデートとの違いを、押さえておく
アクセスの変動があったとき、「スパムアップデート」と「コアアップデート」を、混同してしまうことがあります。大まかには、次のように整理できます。
- スパムアップデート:スパムポリシーに違反しているサイトを、検索結果で見つけ出し、順位を下げたり、表示しなくしたりするための、更新です。
- コアアップデート:検索結果の仕組み全体を、見直すための、広い範囲の更新です。特定の違反を、取り締まるものではありません。
2026年は、この2種類が、それぞれ、複数回、実施されています。アクセスが変動した時期が、どちらの期間に重なっているのかを、確認すると、原因を考えるときの、手がかりになります。ただし、期間が重なっていても、それだけで、原因を断定することはできません。複数の材料を、あわせて、判断しましょう。
スパムアップデートに関する、よくある質問
Q. 今回のアップデートで、順位が下がったのですが、元に戻りますか?
順位が下がった原因が、スパムポリシーの違反にあるのかどうかを、まず確認する必要があります。違反があり、改善した場合でも、元に戻るまでには、数か月かかる場合があると、公式に説明されています。違反が見つからない場合は、他の原因も、含めて、検討しましょう。
Q. AIで書いた記事は、スパム扱いになりますか?
AIを使うこと自体は、禁止されていません。ただし、独自の価値を加えずに、大量のページを作ることは、スパムポリシーの対象です。内容の正確さと、読者への役立ちを、人の目で、確認することが大切です。
Q. 次のアップデートは、いつありますか?
Googleは、アップデートの時期を、事前には、発表していません。今年は、複数回、実施されていますので、今回の時期に関わらず、日頃から、ポリシーに沿った運用を、心がけておくことが、重要です。
Q. SEO業者に依頼するとき、何に気をつければいいですか?
「順位を必ず上げる」「リンクを提供する」といった、成果を断定する提案や、作業の内容を、説明してくれない業者には、注意が必要です。作業の内容と、その根拠を、書面で確認し、Googleのスパムポリシーに沿った方法かどうかを、事前に、質問しておきましょう。不安な場合は、複数の会社に、意見を聞くのも、有効です。
Q. 自社だけでは、判断が難しいときは、どうすればいいですか?
アクセスの推移の確認や、サイトの点検など、専門的な判断が必要な場合は、制作会社や、SEOの専門家に、ご相談ください。その際は、「何を根拠に、そう判断したのか」を、説明してもらうと、安心です。
《今回の情報で押さえたい基本ルール》
- 情報は、Googleの公式ドキュメントと、検索ステータスダッシュボードで確認する
- アクセス減少の原因を、アップデートと、決めつけない
- 改ざんと、外部業者の施策を、まず確認する
- 数を追うリンクや、大量のページ作成は、避ける
- WordPressの更新を、日頃から、続ける
まとめ|アップデートに一喜一憂せず、日頃の運用を整える
スパムアップデートは、毎回、同じ内容とは限らず、Googleも、詳しい内容を、公表しない場合があります。だからこそ、うわさに振り回されず、公式の情報を確認しながら、日頃の運用を、整えておくことが、いちばん確実な備えです。
ホームページは、公開して終わりではなく、更新と点検を続けて、はじめて、お客様に安心して見てもらえる状態を、保てます。今回の情報を、自社のサイトを見直す、きっかけにしていただければ幸いです。
今日やること
- Search Consoleで、手動による対策と、セキュリティの問題の通知が、ないかを確認する
- 自社のサイト名で検索し、覚えのないページが、出ていないかを確認する
今週中にやること
- アクセスが減った時期と、アップデートの期間を、見比べる
- WordPress本体と、プラグインが、最新の状態かを確認する
- 過去に、外部の業者に依頼した施策の内容を、洗い出す
今月中にやること
- 地域名だけを変えた、似たページが、ないかを点検する
- 不自然な相互リンクや、フッターのリンクが、ないかを点検する
- 公式のスパムポリシーを読み、自社のサイトと照らし合わせる
ホームページの点検を、ご検討の広島の企業様へ
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