「ホームページを自分で作れば、費用を抑えられるのでは」「無料のサービスやAIで、十分なものが作れると聞いた」。ホームページ制作の見積もりを見て、自作を考える方は少なくありません。結論から言うと、ホームページは自分でも作れます。ただし、「作れること」と「問い合わせや売上につながること」は別の話です。
この記事では、自作と制作会社への依頼の違いを、費用・時間・集客・安全面から整理します。最後に、自社がどちらに向いているかを判断できるチェックリストと、自作と依頼の「いいとこ取り」をする方法もご紹介します。
※本記事は2026年10月24日時点の情報にもとづいています。サービスの料金や仕様は変わる可能性があるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
【まず結論】自作が向くケース、依頼が向くケース
- 自作が向く:名刺代わりの数ページで十分、時間をかけられる、更新も自分で続けられる、集客は他の手段が中心。
- 依頼が向く:検索や広告から問い合わせを獲得したい、競合と差をつけたい、信頼感が必要な業種、更新や保守に手を取られたくない。
- 迷うなら:設計やデザインの土台だけを依頼し、日々の更新は自社で行う方法があります。
ホームページを自作する3つの方法
| 方法 | 費用の目安 | 難易度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ホームページ作成サービス(ノーコード) | 無料〜月数千円程度 | 低い | ひな形に文章と画像を入れて作る。手軽だが、デザインや機能の自由度に制約がある |
| WordPress+レンタルサーバー | 年間2万円台から(サーバー・ドメイン等の実費) | 中〜高い | 自由度が高く拡張もしやすい。サーバー設定、テーマ選び、更新、セキュリティ対応を自分で行う |
| AI生成型のサービス | 月数千円程度から | 低い | 質問に答えるだけで原型ができる。仕上がりの確認と、内容の正確さのチェックは自分で行う必要がある |
※費用は公開されている情報の目安です。WordPressの維持費は、エックスサーバーの解説などでは年間約2万円台からとされています。
自作のメリット・デメリット
メリット
- 費用を抑えられる:制作費がかからず、サーバーやドメインなどの実費が中心になります。
- 思い立ったときに作れる:見積もりや打ち合わせを待たず、自分のペースで進められます。
- 更新が自由:情報の追加や修正を、すぐに自分で行えます。
デメリット
- 時間がかかる:構成、文章、写真、設定まで自分で行うと、本業の時間を圧迫します。
- 見た目はできても、成果につながりにくい:誰に何を伝え、どう問い合わせへ導くかの設計は、慣れていないと難しい部分です。
- 検索で見つけてもらう工夫が必要:タイトルや見出し、スマホ表示、表示速度など、SEOの内部設計を自力で整える必要があります。
- セキュリティと保守が自己責任:WordPressなどは、更新を怠ると脆弱性を突かれるおそれがあります。
- 属人化しやすい:作った人が忙しくなると更新が止まり、情報が古いまま放置されがちです。
制作会社に依頼する価値は「設計」と「継続」にある
制作会社に支払う費用は、デザインの作業だけでなく、次のような部分に対する対価です。
| 依頼で得られるもの | 内容 |
|---|---|
| 設計(戦略) | ターゲットと目的の整理、競合調査、ページ構成と問い合わせまでの導線設計 |
| デザイン・文章 | 企業の信頼感や魅力が伝わる見せ方、読みやすい原稿づくり |
| SEOの内部設計 | タイトル・見出し構造・表示速度・スマホ対応など、検索で評価されやすい土台 |
| 保守・セキュリティ | バックアップ、更新作業、トラブル時の対応 |
| 責任の所在 | 不具合や相談の窓口が明確になる |
費用の目安は、中小企業のコーポレートサイトで50万円前後が一つの基準とされています。内訳や相場の詳しい見方は、ホームページのリニューアル費用相場・期間や、広島のホームページ制作の料金目安のページもご覧ください。
自作か依頼か:10問チェックリスト
次の項目で「はい」が多いほど、依頼が向いています。
- ホームページから、問い合わせや予約などの成果を期待している
- 検索で上位に表示させたい
- 競合他社と違う強みを、しっかり伝えたい
- 取引先や顧客に、信頼感を持ってもらうことが重要な業種だ
- 文章や写真を用意する時間が、あまり取れない
- 更新やセキュリティ対応を、自分で続ける自信がない
- スマホでの見やすさや表示速度にも配慮したい
- 個人情報を扱う問い合わせフォームや、予約機能を設置したい
- 担当者が異動・退職しても、運用が続く仕組みにしたい
- 医療・士業など、表現に規制やルールがある業種だ
目安として、「はい」が3つ以下なら自作でも成立しやすく、4〜6つなら一部を依頼する方法の検討、7つ以上なら制作会社への依頼が安心です。あくまで簡易的な目安であり、状況によって最適な答えは変わります。
自作で失敗しやすい5つのポイント
- ドメインの名義とアカウント管理:独自ドメインは、自社名義で取得し、ログイン情報を共有・記録しておきましょう。
- 画像・フォント・素材のライセンス:無料素材でも、商用利用や掲載条件が決まっている場合があります。
- 問い合わせフォームとスパム対策:迷惑メールや不正な送信の対策がないと、本当の問い合わせが埋もれます。
- 個人情報の取り扱い表示:プライバシーポリシーなど、必要な表示を整える必要があります。
- 更新の放置:WordPress本体、テーマ、プラグイン、PHPのバージョン更新を怠ると、脆弱性の原因になります。重要な脆弱性が公表されたときの確認手順は、PHPの重大な脆弱性、企業が今日確認すべきことの記事で解説しています。
いいとこ取り:「土台は依頼、更新は自社」という選び方
自作と依頼の中間として、次のような方法があります。
- 設計とデザインは依頼し、日々の更新は自社で行う:お知らせやコラムを自社で更新できるCMSを導入してもらいます。
- 最初は必要最小限の構成で依頼し、後から拡張する:初期費用を抑えながら、成果の出る土台を確保できます。
- 保守だけを任せる:自作したサイトのセキュリティ更新やバックアップのみを外部に依頼する方法です。
当社のホームページ制作では、スタンダード以上のプランにCMS(自社で更新)を含めており、公開後にお知らせなどをご自身で更新いただけます(ライトプランは対象外です)。定額での制作をご希望の方は、定額サイト制作「テイガクR」もご確認ください。
自作から制作会社に切り替えるときの注意点
自作のサイトを、のちに制作会社へ依頼してリニューアルする場合は、次の点に注意します。
- URLの構成:既存のページが検索に表示されている場合、URLを変えると順位が下がるおそれがあります。
- ドメイン・サーバーの契約情報:契約者名義とログイン情報を、あらかじめ確認します。
- 素材の引き継ぎ:写真・原稿・ロゴの元データを整理しておくと、見積もりも進行もスムーズです。
乗り換えの具体的な手順は、ホームページの引っ越し手順とサーバー・ドメイン移管の注意点の記事をご覧ください。
3年間の費用で比べてみる:自作と依頼
費用面で迷うときは、3年間の総額で比べると違いが見えやすくなります。次の表は、考え方を示すための仮の数字による比較例です。
| 項目 | 自作(WordPress) | 制作会社に依頼 |
|---|---|---|
| 制作費 | 0円(自分で作る) | 50万円(仮) |
| ドメイン・サーバー(年2万円)×3年 | 6万円 | 6万円 |
| 保守・更新(月1万円)×36か月 | 0円(自分で対応) | 36万円(仮) |
| 3年間の費用の合計 | 約6万円 | 約92万円 |
| 自分で使う時間 | 制作・更新に多くの時間 | 確認・素材提供が中心 |
金額だけを見れば自作が圧倒的に安く見えます。ただし、自作では「自分の時間」が費用に含まれていません。制作に何十時間もかかり、成果が出るまで試行錯誤が続くなら、その時間の価値も加えて比べる必要があります。成果の見込みが大きいほど、依頼の費用対効果は高くなります。
自作する場合の進め方:6つのステップ
- 目的とターゲットを決める:誰に、どんな行動(問い合わせ、予約、資料請求)をしてほしいかを書き出します。
- ページ構成を決める:トップ、事業・サービス紹介、会社概要、お問い合わせの4ページ程度から始めるのが現実的です。
- 素材を集める:文章、写真、ロゴ、実績。写真は、スマホで撮るだけでも、明るさと構図に気をつけると印象が変わります。
- ツールを選んで作る:ノーコードか、WordPressか、AI生成かを、更新頻度と必要な機能から選びます。
- スマホで確認する:閲覧の大半はスマホです。文字の大きさ、ボタンの押しやすさ、表示速度を実機で確認します。
- 公開して、数値を見る:Googleアナリティクスなどで、どのページがどれだけ見られているかを確認し、改善を続けます。
公開前チェックリスト(自作でも依頼でも使えます)
- 独自ドメインで、常時SSL(https)になっている
- 会社名・住所・電話番号・代表者名が正しく表示されている
- スマホとパソコンの両方で、レイアウトが崩れていない
- お問い合わせフォームが正しく動き、自動返信メールも届く
- スパム対策(reCAPTCHAなど)を設定している
- プライバシーポリシーを掲載している
- 各ページに、タイトルと説明文(メタディスクリプション)を設定している
- 画像のサイズを最適化し、表示速度を確認した
- Googleアナリティクス、サーチコンソールを設定している
- ログイン情報とドメイン・サーバーの契約情報を、記録・共有している
- バックアップの方法を決めている
- 第三者に一度見てもらい、誤字や分かりにくい点を確認した
業種によって注意したいこと
自作を判断するときは、業種特有のルールや、信頼性への期待も考慮しましょう。
- 医療・歯科:医療広告ガイドラインの対象となり、表現や記載事項に注意が必要です。費用や進め方は、歯科サイト制作・マーケティング支援のページもご覧ください。
- 士業・コンサルティング:専門性や実績への信頼が、問い合わせの決め手になります。見た目と文章の説得力が結果に影響しやすい分野です。
- 不動産・建築・住宅:写真の質や事例の見せ方が、検討段階の印象を左右します。
- 飲食・サロン:メニュー、価格、予約導線が分かりやすいことが重要です。地図検索(Googleビジネスプロフィール)との連携も効果的です。
よくある質問
Q. 無料のホームページ作成サービスでも、集客はできますか?
無料のサービスは、独自ドメインが使えない、広告が表示される、機能が限られるといった制約が出る場合があります。名刺代わりには使えても、検索からの集客を本格的に狙うには、独自ドメインと内部設計を整えられる構成が望ましいです。
Q. AIで作ったサイトをそのまま公開しても大丈夫ですか?
AIで原型を作るのは有効な方法ですが、そのまま公開するのはおすすめしません。会社情報、料金、実績などの事実関係の確認、画像や文章の権利、スマホでの表示確認は、必ず人が行いましょう。業種によっては、広告表現のルールの確認も必要です。
Q. 途中で自作から依頼に切り替えても問題ありませんか?
問題ありません。ただし、前述のとおりURLの扱いと契約情報の整理が重要です。現状のサイトを見せていただければ、そのまま活かせる部分と作り直す部分を整理してご提案できます。
まとめ:目的と継続できる体制で選ぶ
自作は費用を抑えられる一方、時間と継続的な手間が必要で、成果につなげる設計は難易度が高めです。制作会社への依頼は費用がかかりますが、設計・SEO・保守まで任せられます。「何のために作るのか」「更新を続けられる体制があるか」の2点を軸に、自作・依頼・組み合わせの中から選んでみてください。
ホームページ制作のご相談は
マザーハンズ株式会社は、広島市中区を拠点に、ホームページ制作・SEO・広告運用・保守管理をご支援しています。
「自作したサイトを見てほしい」「どこまで依頼すべきか整理したい」といったご相談も、即日対応で承ります。まずは広島のホームページ制作のページ、またはお問い合わせフォーム(お電話:050-3708-0206)からお気軽にご相談ください。

